Shay & Blue : Shop Introduction

Award winning affordable fragrance house from the U.K.
イギリス生まれ お手頃価格で高品質なフレグランスブランド

コスメでも、服でも、インテリア家具でも、品質はある程度価格に比例する。高ければ高いほど良いというものではないし、逆に安いものが必ずしも悪いということもない。ただ、わたしの体験を以て言えば、年令を重ねるごとにある程度の品質を意識しなければならなくなってきたのも事実だ。20代の頃はプチプラのスキンケアやコスメで満足できたものが、30代後半になると物足りなくなる。ファストファッションも、デザインが好きというだけでは選べなくなってくる。ファストファッションでも縫製の悪さが目立たないものや、シルエットが小綺麗なものを選ぶようになった。コートや靴、バッグ、アクセサリーなどは、少し値が張っても良いものを選んだほうが良い。

フレグランスも同じで、プチプラなものを使うと香りに深みが足りないと感じたりする。どこかで香ったことのある香りだな、とか、なんとなく自分に馴染まずに浮いているな、と思うこともある。必然的に上質な香料を用いて複雑な調香をしているフレグランスに興味が向き、高くてなかなか手が出ない…などと悩む。手頃な価格で、でも香りに深みを感じられるフレグランスはないものか、と思っているのはわたしだけではないはず。


そんなニーズに応えるのが、イギリス生まれのShay & Blueだ。2012年に誕生したこのブランドは、フレグランス創りの伝統を守りながらも、エッヂの効いた新しい香りを次々と生み出している。原料はグラースの生産者と密にコミュニケーションを取りながら仕入れ、調香師にはグラース出身のJulie Masséを迎えた。すべての商品はヴィーガン、動物実験非実施、ジェンダーフリーなだけでなく、容器にプラスチックを使用しない、カーボンニュートラルな製造法を取っているなど、サステナビリティにも高い意識を持って取り組んでいる。


Old Maryleboneにあるブティックは、クラシカルですこし紳士的な雰囲気の店舗。足を踏み入れると、フレンドリーなスタッフが対応してくれる。毎週月曜日は予約制で、プライベートコンサルを受けると全商品20%引きで購入できる。

限定の香りも含めると現在23種のフレグランスを取り揃えているだけでなく、ボディ&ハンドに使えるクレンザーやローションなどのボディケア商品も販売されている。クレンザーやローションは£20だが、ウェブサイトからサブスクサービスを利用すれば£10で購入できる。他にもサニタイザーやハンドクリームなど、ちょっとしたギフトにもぴったりなアイテムが揃う。


ホワイトラベル×ブルーボトルのシリーズはシグネチャーコレクションで、ブラックラベル×ブラックボトルのシリーズはプレミアムコレクションというように分かれている。前者は100ml £55.00、30ml £30.00、10ml £25.00といった価格帯で、後者は100ml £85.00、10ml £25.00となっている。

ホワイトラベルのベストセラーはBlood Orange。わたしもこれ目当てで来店したのだが、想像以上に良い香りで驚いた。シンプルな構成なのに、深みと品がある。迷わず購入したので、これは改めて香りのレビューを書くので少々お待ちいただきたい。Black Tulipもとても人気が高いと聞いた。スノードロップとシクラメンのトップノートに、ブラックチューリップと甘いプラムが加わり、ホワイトチョコレートのベースに溶ける。他にもフレッシュなClementine、夏にぴったりなWatermelonsなど、フルーティな香りも充実している。

ブラックラベルのベストセラーは、Amber Oud。ネロリのフレッシュなトップノートにアイリスやローズのフローラル、アンバーとウードのベースが織りなす、リッチで上品な香りだ。個人的にはRose Oudも好きだった。グラース産のローズと甘いミルク、アンバーのブレンドで、普段ローズをあまり付けることのないわたしでもとても惹かれ、買おうかな…と思ったほどだった。


Shay & Blueは、イギリスではHarvey Nicols、M&S(!)で展開されている。他にもオーストラリア、アメリカ、ドイツ、ハンガリー、中東でも販売されているのだから、今後より広く販路を拡大するのだろうと予想される。プチプラフレグランスでありながら、原料にもこだわりを持ち、香りにここまでの深みがあるブランドはさほど多くない。

店舗は今年、リニューアルを予定しているそうだ。いまのレイアウトもトラディショナルな雰囲気とモダニズムが共存していてとても素敵なのだが、次はどんな進化を遂げるのだろうと楽しみだ。